ラグ(らない)読み
上家の親が6sポン打赤5p。ソーズ染め本線の仕掛け。
下家の切った7sがラグらず。
対面が切った4sもラグらず。
これから読み取れることを確認しよう。
1副露が入った段階でラグ読みはかなりの効力を発揮する。
上家がもしノーテンであったとすると下家の7sと対面の1sを鳴ける形がかなり否定される。
つまりその牌が切られた段階で23s,35s,56s,44s,77sを持っている形でのノーテンが否定されるのである。
上家は字牌を切り出してきており、手の内はソーズと字牌だけで構成されていることが想定される。上記の形が否定されたノーテンだったとするとかなり限られる。
もう一つ考えられるのが、"すでにテンパイしていて鳴き無しを押しているケース"である。
手牌がソーズ、字牌のみで4sを鳴けない形というのがかなり限定的なので、感覚的にはこちらのケースの方が高そうに思う。
平和の完全シャンテンであるが、先に述べたように上家のテンパイ率をかなり高くみているため東は保留する。
そして9sをつかんで完全撤退である。
ラグの影響がなくても選択は変わらなかった可能性はあるが、ラグ読みにより自信をもって選択している。
9sも東もどちらも当たりであった。ドヤ効率的にも満足の結果である。
このように鳴き無しボタンを押すことにより逆に読まれるという状況も発生する、ということは頭の片隅に置いておきたい。
鳴き無しボタンを押してなかった場合は4sを鳴ける形であることはバレるが、テンパイ可能性は低く見られそうである。
鳴き無しを押すにせよ押さないにせよ、知らぬ間に情報を与えているのだから恐ろしい。
まとめ
・門前相手よりも副露相手の方がラグ読みが使いやすい。
・鳴けそうな牌にラグがかからないとテンパイと読まれる可能性がある。