ラグ読み実践編〜対門前①〜
1sラグなし。
3sラグ。
上家から4s切りリーチがかかり、迷いながらケイテンで微押しして図の局面。
上家から8pが放たれる。
これは鳴いて2s切りの一手だ。
2sは一目ど本命の牌だがラグを考慮するとどうだろうか。
下家の2sが早いことや切り出し方から下家の3s対子の可能性はほぼないとみていた。
対面の1s切りと3s切りの間に上家の手出しが入っていないため、上家は1sが鳴けずかつ3sが鳴ける形であると判断した。
そのため344sからの25s待ちが否定されるのである。
見えている牌の枚数から224sからの2sシャボや233444sからの25sも否定。24sからの2s単騎は否定しきれないが可能性はかなり低いとみていいだろう。
334sからの4切りリーチが濃厚と見ることができる。
入り目の問題があり待ちを完全に特定することはできないが、通せる牌がわかるのもかなりのメリットである。
ラグと牌理の組み合わせがいかに大事かお分かりいただきたい。
今回は上家が1sを切ってたり、4sが場に3枚見えているなどで索子の複合系をほぼ除外して考えることができるのが処理しやすいポイントであった。実際は複合系のレアケースを否定しきれないこともあるだろう。
しかし読みは確定情報である必要はなく濃淡で考えるものだと思っているので、全てのパターンを読みきれなくても用いていいものだと思っている。
自分の読みとどこまで心中するのかというのも当面の課題ある。